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コーヒー

普及したのは最近のことです。先進国で大腸がんが多いこととコーヒーを飲む習慣との関連は、これまでも研究されてきましたが、ヒトの集団を対象とする疫学研究の結果は一致していません。また、その多くは欧米で行われた研究です。

そこで、多目的コホート研究で、コーヒー摂取と大腸がんにかかる危険性(リスク)の関係を、男女別に、さらに大腸がんを粘膜内にとどまっているうちに診断されたがん(粘膜内がん)と診断時にはすでに粘膜を超えて広がっていたがん(浸潤がん)に分けて、また部位別に結腸がんと直腸がんに分けて、調べてみました。

すると、男性では、どの大腸がんについても、コーヒー摂取と大腸がんの関連はみられませんでした。

女性では、ほとんど飲まないグループに比べ、1日に3杯以上飲むグループで、大腸がん全体のリスクが約3割、浸潤がんでは約4割低くなっていましたが、いずれも統計学的に有意な差ではありませんでした。浸潤がんをさらに部位別に分けたところ、1日に3杯以上飲むグループで結腸がんリスクが56%低くなり、コーヒーを飲む量が多いほどリスクが低くなるという傾向が見られました。直腸がんでは、同様の傾向は見られませんでした。