大腸がんを予防・早期発見するためには 1
病気のことを知ろうシリーズ☆
「大腸がんを予防・早期発見するためには 1」
大腸がんは、日本人に急増しているがんの一つです。
2015年の統計によると、大腸がんの罹患者数は年間およそ135,800人で、肺がんと胃がんを抜いてついに部位別がんの中で1位となりました。
また、それにともなって死亡者数も増加しており、2015年には年間およそ50,600人が大腸がんで亡くなっています。
大腸がんで命を落とさないようにするためには、日ごろから大腸がんを予防する生活を送るとともに、定期的に大腸がん検診を受けることが大切です。
■大腸がんを予防するためのポイント
大腸がんがこれだけ増えた背景には、食生活の欧米化が大きく関わっているといわれています。
特に肉食が大腸がんと深い関係にあると考えられており、実際、世界一食肉の消費量が多いニュージーランドは、大腸がんの罹患率が非常に高いことがわかっています。
なぜ肉食が大腸がんのリスクを高めるかというと、動物性脂肪を分解するために分泌される「胆汁」が、腸内で発がん性のある「二次胆汁酸」へと変わるからです。
これが腸内に長くとどまればとどまるほど、がん化のリスクが高くなるため、動物性脂肪のとりすぎには気を付ける必要があります。
また、肉類はほかの食材に比べて、腸内に滞留する時間が長いため、なるべく便通を良くするためにも食物繊維や水分を多めにとることも大切です。
もちろん、他のがんと同様、お酒の飲みすぎや喫煙なども大腸がんのリスクを高めますので、節酒と禁煙に努めるようにしましょう。
(次へ続く)
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お酒は程々に、タバコは控えて、というのは
やはり重要なポイントなのですね。
喫煙されている方は、禁煙外来なども視野に入れてみてはどうでしょうか。