膵臓がんはなぜ「がんの王様」と呼ばれるのか 3
病気のことを知ろうシリーズ☆
「膵臓がんはなぜ【がんの王様】と呼ばれるのか 3」
膵臓がんは、罹患すると死亡率の高い病気のため、
タイトルのように呼ばれています。
一体、なぜなのでしょうか。
(前回の記事の続きです)
3.小さい臓器のため、進行が速い
すい臓は、長さ20センチほどの小さな臓器です。
小さな臓器にできたがんは、あっという間に周りの臓器に広がってしまうため、転移するのが早いという特徴があります。すい臓がんも、発見された時にはすでに転移していることの多いがんです。
4.手術が難しい
すい臓の周りには、胃や肝臓、大腸などのさまざまな臓器があるため、手術が大がかりになりやすい点も厄介です。
安全に手術を行なうためには、早期発見が重要ですが、そもそも発見が遅れがちながんですので、手術できるケース自体が少ないという問題もあります。
上記のような理由から、すい臓がんは死亡率が高く、たちの悪いがんだといえます。実際、5年生存率のデータを見ても、すい臓がんはすべてのがんの中でもっとも数値が低く、ステージⅠで発見できた場合でも60%以下という厳しさです。
無症状のうちに見つかっている人の多くが、人間ドックなどで偶然に発見されたというケースですので、できれば40歳を過ぎた頃から、年に一度は腹部の検査を受けるようにしたいものです。
特に腹部エコー検査は簡単に受けられる上、機械の精度も上がってすい臓の異常を発見しやすくなっていますから、ぜひ定期的に受けるようにしましょう。
ーーー
小さい臓器は転移しやすいのですね。
さらに、周りに様々な臓器があるため、手術がしづらい。
これは、やはり早めに発見したいものです。
定期的に受信したり、人間ドックを受けるのがよいでしょう。