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みそ

みそ汁を飲む人に胃がんが少ない。1981年、当時の国立がんセンター研究所、平山雄疫学部長が二十六万人もの食生活を十七年間追跡調査し、結果を発表しました。みそ汁を毎日飲む人の胃がん死亡率は、ほとんど飲まない人の約50%だったのです。
 この研究にはいろいろな見方ができます。まず、みそに含まれているある成分が胃がんの発生を抑える可能性です。第二として、みそ汁を飲む食事は和食であり、しかも、具に使った野菜を食べるので栄養のバランスが良く、がんになりにくいとも考えられます。
 みその有効性については科学的に解析する必要があります。それに取り組んでいる研究者が広島大学原爆放射能医学研究所の伊藤明弘教授と渡辺敦光助教授のグループ。伊藤教授は生活環境中の身近な物質の発がん性を研究しています。漂白剤として使用されていた過酸化水素の発がん性を世界で初めて証明した研究者です。この時は、うどんやかまぼこ製造業者から随分と恨まれたようですが、今回は全国みそ製造組合から激励されているそうです。