がん予防情報☆

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ウコンとがん?!②

続☆ウコン(≧▽≦)

ウコンに含まれるクルクミンは抗酸化作用と抗炎症作用によってがんを予防する

 

【炎症はガンの発生や進展を促進する】

マクロファージや好中球は、細菌や真菌など外界からくる病原体を攻撃したり、ウイルスに感染した異常細胞やガン細胞を除去することにより、生体防御機構の中心的役割を果たしています。このときマクロファージや好中球は炎症性刺激に応答して、活性酸素を産生し、さらに誘導性一酸化窒素合成酵素(iNOS)シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)の合成を高めます。iNOSは一酸化窒素(NO)というフリーラジカルを産生し、COX-2はプロスタグランジンを作りだし、炎症反応を増幅させます。iNOSとCOX-2はNF-kBという転写因子(遺伝子のスイッチをオンにする蛋白質)が活性化されることによりマクロファージの中で量が増えます。これらの炎症反応は生体防御における生理的な応答ですが、炎症が遷延して慢性炎症の状態が長期間持続すると、活性酸素や一酸化窒素などのフリーラジカルやプロスタグランジンはガンの進展を促進します(図)。一般に慢性炎症がガンの促進因子であり、抗炎症剤がガン予防剤となるのはこのような理由によるものです。