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ストレスとがん③

続々(*^^)v

 

ストレスは交感神経を刺激します。特に人に対してイライラするとか敵意や怒りを持つ状態では、交感神経は過緊張状態になります。このような状態では血液が固まりやすくなり、血管は収縮して組織の微小循環は悪くなります。

交感神経の末端から放出されるノルアドレナリンは細動脈の収縮を引き起こし、副腎から放出されるアドレナリンには血小板を刺激して粘着・凝集を促進する作用があります。血小板から出る血小板由来増殖因子は、血管壁の平滑筋を増殖させて動脈硬化を促進します。ストレス時には血中コレステロールが増加することが知られており、血液の粘度が増します。

このような攻撃状態の時に血液が固まりやすくなるのは、生理的には合理的なことです。相手と争ってケガをしたときに、血が早く固まるほうが有利であり、体の巧妙な仕組みでもあるのです。しかし、この仕組みが、ストレスによって心筋梗塞脳梗塞が起こりやすくなる原因ともなっています。ストレスによる気の巡りの停滞(気滞)や精神活動や情緒の異常(肝気鬱結)がオ血の原因として重要であり、気滞やオ血の状態が発がんのリスクとなる理由も論理的に納得できます。