がん予防情報☆

さまざまながん予防を紹介☆

生薬・漢方薬♪②

続き(≧▽≦)

生薬・漢方薬のがん予防効果

 

小柴胡湯は、柴胡・黄ごん・半夏・生姜・人参・大棗・甘草の7種類の生薬から構成されていますが、癌予防効果に関しては、それぞれの薬理作用からも納得できる説明ができます。例えば、人参に含まれるジンセノサイドには癌細胞の分化誘導作用や、増殖抑制・転移抑制作用などが報告され、また多糖成分には免疫賦活作用を介した抗腫瘍作用が指摘されています。薬用人参を長期間摂取しているグループは、癌に罹るリスクが半分以下に減少することが韓国での疫学調査で明らかになっています。柴胡に含まれるサイコサポニンや黄ごんのフラボノイド類(バイカリン、バイカレイン、オーゴニンなど)には癌細胞の増殖を抑制する作用が報告されています。また、これらの生薬成分が、癌細胞に生理的細胞死であるアポトーシスを誘導することにより発癌抑制や抗腫瘍効果を示す可能性も指摘されています。生姜のジンゲロールには癌細胞の転移抑制効果などの抗腫瘍効果が報告されており、甘草のグリチルリチンには抗炎症作用や抗プロモーター活性などが知られています。癌予防のデザイナーフーズ・プログラムにおいて、生姜と甘草は癌予防効果を有する食品のトップクラスに位置づけられています。したがって、このような多彩な薬理効果を有する生薬の組み合わせからなる漢方薬には、複数の癌予防のメカニズムが作用するため、より効果的な癌予防効果が期待できると理解できます。