肺がんの治療法
病気のことを知ろうシリーズ☆
「肺がんの治療法」
肺がんの治療は手術で取れる場合には、基本的には腫瘍とその周りの正常組織の一部のみを切除します。
ただし肺がんの場合には、リンパ節や周囲の細胞へ転移している場合も多く、抗がん剤などの化学療法や放射線療法・レーザー療法などを併用して治療を続けていきます。
一般的に、肺がんで手術ができるのは、非小細胞肺がんの場合はⅠ期とⅡ期(状態によってはⅢA期)、小細胞がんの場合は「限局型(がんが片肺と、近くのリンパ節までにとどまっている段階)」です。
ただし、目に見えない小さながん細胞は手術で取り残してしまう可能性もあるため、再発を防ぐ目的で、術後に放射線療法や化学療法などを併用することもあります。
一方、非小細胞がんのⅢ期・Ⅳ期と、小細胞がんの「進展型」の場合は、基本的に手術を行なうことができず、化学療法や放射線治療が中心となります。
また、心身の苦痛を和らげるための緩和ケアも、非常に大切な治療の1つです。末期がんの痛みを軽減するための薬物療法や、呼吸困難を楽にするための酸素療法など、患者さんのQOLを維持するためのさまざまな治療法が用意されています。
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心身の苦痛を和らげるための緩和ケア。
これは今とても重要なことのひとつといえるのではないでしょうか。
肺がんの場合、
「抗がん剤などの化学療法や放射線療法・レーザー療法などを併用して…」
とありますので、
体にかかる負担は、とても大きいと言えるでしょう。
そうなると、やはり心にもまた大きな負担がかかりますよね。
薬物療法、酸素療法なども合わせ、
患者さんの心身に寄り添ったケアが課題となっているのではないでしょうか。